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第九初演の地 〜鳴門〜
年末には定番の曲としてどこからともなく聞こえてくるベートーベンの第九交響曲。 演奏会も各地で開催されるなど、第九はいまや師走の風物詩として定着しています。 その第九が国内で初めて演奏されたのは鳴門市大麻町だったのをご存知ですか? 歴史をさかのぼること大正6年、鳴門市板東の地には千人ものドイツ人が生活する町がありました。 第一次世界大戦のドイツ兵俘虜(ふりょ)が収容されていた板東俘虜収容所です。 そこには当時としては、きわめてまれな開放的風潮がありました。収容所・・・という閉鎖的なイメージとはかけはなれていました。 「彼らもお国のために戦ったのだから」 が口癖だったと言う、会津藩出身の松江豊寿所長。 彼の思いやりにあふれる、人間性と信念を反映したこの収容所では、 ドイツ兵士たちにも、比較的自由な生活が許されていて、音楽・演劇をはじめ、さまざまな文化活動や事業が行われていました。 そして、1918(大正7)年6月1日、板東俘虜(ふりょ)収容所にてドイツ兵捕虜たちによる国内初の第九が高らかに演奏されました。 鳴門市ではそれを記念して6月1日を「第九の日」と定め、 1982年からは毎年6月の第一日曜日に演奏会を開催しています。 ドイツと日本の友好関係を記念して建てられたドイツ館には、当時のドイツ兵俘虜と地域社会の交流について知ることができる数多くの遺産が展示されています。 |